第14回 DX認定 お酒に目が無い社長(60歳)とバリキャリ秘書千鶴子(32歳)のスマホの会話で、経営陣が押さえておきたいニュースがわかる! 2021.6.23 お知らせ人材育成 Tweet 社長!例の件なんですが! えーと、なんの件だっけ、千鶴子さん? この前、お知り合いの会社が「DX認定制度」に申請したとのことで、我が社もこの認定制度に申し込んだらどうか?という話をされていましたよね? お-、そうだった。それで、“DX認定”ってどういうものだったかな? DX認定制度は、国が「DXに関する優良な取り組みを実施している事業者」を認定する制度です。情報処理推進機構(IPA)が問い合わせを受けて審査し、経済産業省が認定手続きを行います。 そうか、経済産業省の認定制度だったのか。 認定の受付は昨年11月にWebの申請システム「DX推進ポータル」を開設されて、始まっているようですよ。 https://www.ipa.go.jp/ikc/info/dxcp.html 我々のような中小企業は認定対象になるのかい? 社長、DX認定の申請ガイダンスに「制度の対象は、全ての事業者が対象」と書いてありますから大丈夫です。大企業や中小企業といった企業規模は問わず、広く一般の事業者が対象とするようです。 しかし、規模に制限はないとしても、実績とかみるんだろう? 我が社は、ようやく戦略を立てたところで、実績はまだまだ出ていないしなぁ。そんな状態で認定は難しいんじゃないのか…。 経済産業省が公表しているDX認定(法認定)のレベル感は、「企業がデジタルによって自らのビジネスを変革する準備ができている状態」つまり、“DXーReadyの状態”だそうです。 ……DX-Ready? はい、経済産業省曰く、DX-Readyとは、「経営者が、デジタル技術を用いたデータ活用によって自社をどのように変革させるかを明確にし、実現に向けた戦略をつくるとともに、企業全体として必要となる組織や人材を明らかにした上で、ITシステムの整備に向けた方策を示し、さらには戦略推進状況を管理する準備ができている状態」を意味しているそうです。 なるほど・・・。つまりは、ビジョンの策定、戦略や体制の整備を行い、DX推進の準備が行われている状態がDX-Readyということなんだな。 その通りです!社長は先日の中期計画発表で、データ活用による変革について方針を出してますし、具体化する戦略は各事業部で検討しています。 ふーむ。確かに。我が社はDX-Readyな状態かもしれんな。 我が社はデータ活用を視野にITシステムを大きく見直す予定ですし、大丈夫だと思います! 社長、これが認定基準を満たす事を確認するための設問なので、ご覧ください。 そうだな。我が社でも取り組んでいることだな。これなら申請をまとめられるかもしれん。さっそく、メンバーを集めて意見を聞こう。千鶴子さん、招集をかけてくれ! 承知しました。 それから、社長。認定された企業はIPAのウェブサイトで、DX認定事業者一覧として公開されるそうですよ。我が社はIT企業ですから、DXに前向きな企業としての認知度向上の取り組みとしても価値はあると思います。我が社のブランディングにもつながりますし。 いやー!今回もいい情報をありがとう。 そろそろ暑くなってきたなあ。コロナが落ち着いたら、冷たい日本酒をみんなで飲みたいもんだ。それまでは家飲みで我慢かな・・・。 社長!ワイン造りが本業の会社が造った日本酒がすごく美味しかったんです。 長野県、小布施ワイナリーの「ソガペールエフィス」です。白ワインを彷彿とする品のいい甘味と酸味で、私、大ファンになっちゃいました。 http://obusewinery.com/ 売っている店はとても少ないので、私、社長へのプレゼントに1本買ってきました!後ほどお持ちしますね!! 千鶴子さん!ありがとう!!(泣) Tweet Bridge Magazine トップへ